【辛口レビュー】『美形王子が苦手な破天荒モブ令嬢〜』──タイトルは破天荒、中身は意外と無難。

『美形王子が苦手な破天荒モブ令嬢は自分らしく生きていきたい！』

──「モブ令嬢、王子を教育するってよ」――乙女ゲームの世界で繰り広げられる、破天荒な再教育ラブコメディ。

乙女ゲームの世界に転生した公爵令嬢リシャーナ・ダスティア。

美形だが性格に難ありの第三王子ルーベンスとの婚約話を即座に回避し、平穏な学園生活を送るはずだった。

しかし、王子の婚約者クリスティーナが断罪される場面に遭遇し、彼女を救うために立ち上がる。

その結果、王子の更生を命じられることに――。

あらすじ
キャラクター紹介
1. リシャーナ・ダスティア
2. ルーベンス・ローズウェル
『美形王子が苦手な破天荒モブ令嬢は自分らしく生きていきたい！』辛口レビュー
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あらすじ

リシャーナは、幼少期に第三王子ルーベンスから「ちんくしゃ」と侮辱され、婚約話を断った過去を持つ。

学園で再会したルーベンスは、婚約者クリスティーナを断罪しようとしており、その場面が乙女ゲームのエンディングと一致していることに気づく。

リシャーナはクリスティーナを救い、国王からルーベンスの更生を命じられる。

こうして、破天荒なモブ令嬢による王子の再教育が始まる。

キャラクター紹介

リシャーナ・ダスティア

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公爵家の末娘で、乙女ゲームの世界に転生したモブ令嬢。

自分らしく生きることをモットーに、破天荒な行動力で周囲を巻き込む。

ぽっちゃり体型で美人ではないが、芯の強さと正義感で魅力を放つ。

ルーベンス・ローズウェル

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ローズウェル王国の第三王子。

美形だが性格に難があり、婚約者クリスティーナを断罪しようとする。

リシャーナの介入により、更生の道を歩むことになる。

『美形王子が苦手な破天荒モブ令嬢は自分らしく生きていきたい！』辛口レビュー

──破天荒なはずのモブ令嬢、実はけっこうテンプレ通り？期待と中身のズレにご注意を。

ストーリー構造：★★★☆☆（3.0）

タイトルは正直キャッチー。

「美形王子が苦手」「モブ令嬢」「破天荒」「自分らしく」…並べ方うまい。

けれど、読んでみると――意外と王道。

> 主人公が王子に物申す系のテンプレをなぞってるだけで、目新しさがない。

転生ものにありがちな「乙女ゲーム世界で私だけ原作と違う動きをします！」って展開だけど、
その“違う動き”の必然性や必死さが弱くて、話に引き込まれにくい。

キャラクター描写：★★★☆☆（3.0）

◆リシャーナ

→ 自称“破天荒”だけど、やってることはわりとお人好しで、思ったより丸い。
→ ぽっちゃり系の外見設定もあるが、ギャグにも美徳にも振り切れておらず、存在意義があやふや。

◆ルーベンス王子
→ “顔はいいけど性格最悪”系王子。ただ、改心が唐突すぎてご都合感が強い。
→ 「結局落ちるんかい」感が否めない。

> 両者のやりとりにもっと火花があれば燃えたけど、微温湯のような関係性で終始するのが残念。